Interview03
ヘアロス体験談~抜毛症~
自分しか味わってない苦労や経験が強みになる
インタビューを受けた人
こせしお様
10歳の頃から、自分で髪の毛を抜いてしまう抜毛症に。3年前にSNSで打ち明け、現在では広報のお仕事をしながら資格の勉強などに励んでいる。
- 着用ウィッグ
- ヴィーナス リーブルミディ[pw120]
/MBR.モカブラウン - @koseshio0819
症状と心境
抜毛症のことを
子供に隠すのも疲れてきた
抜毛症の症状と治療について
私の症状は「主に髪の毛を抜いてしまう」で、一時期はまつ毛も全部抜いしまっていました。眉毛は全部無くなったことはないんですけど、すごく薄くなってしまっているっていう感じ。あとは体毛も抜いちゃうことがあって埋もれ毛とかをすごい血まみれになってほじくって抜いちゃう時があったので、傷だらけみたいな感じの症状でした。覚えている限りでは 10歳ぐらいの時からで、はっきりこれだって理由が分からないんですけど多分、母親が白髪を抜いてるのを見てとかですね。最初は真似する感じだったと思います。
症状が酷くなってきて、見るからに毛が無いってなった時に親が心配して診療内科に連れて行ってくれたことはあります。その時は薬を飲んでたんですけど、だるくなって、ぼーっとするだけで…症状として改善はしなかったんですよ。薬も高いし、気分も良くなるわけじゃないので、もったいないなって思っていました。なので早めに薬はやめました。その頃には、父親がウィッグの着用者だったので自分もそういうところに連れて行ってもらって、一番安いのを1個買ってもらうという対処になりました。
心情の変化
本当に2、3年前までは全然受け入れられなくて…どうやって隠そうかということばかり考えていました。どうやったらバレないか、どうやったら自然かというのに囚われていましたし、やめようやめようって思えば思うほどやめれないみたいな感じでした。抜いて15年とか経っちゃうと生えてこなくなっちゃって。生えてきたとしても白髪しか生えてこないか、生えてきてもすごい細かったりするので、 諦めちゃったというか「治す」「元通り普通の人みたいにする」のは無理なんだなと思い始めました。
子供を産む時にウィッグが着用禁止だったのでどうしようとなって…でも、どうしても地肌を見せるのが嫌だったので、ケア帽子の使用を許可してもらって産みました。その時に、自分が産んだこの子に、自分の頭を出せずに隠していくのか、みたいにしみじみ思ったんです。子供に何かを隠している、おどおどしているのをあまり見せたくないと思って。旅行とか行っても温泉は避けたりとか、寝る時もちょっと一緒に寝れなくてって言ったりと…あとジェットコースターとか誘われたら絶対嫌だみたいな感じだったんですけど。そういうのもちょっと、いちいち辛くなってくることが重なって、カミングアウトしようと思いました。
周囲に打ち明けたときのこと
ASPJの交流会でヘアロス仲間と出会いSNSで抜毛症をカミングアウト
(抜毛症の事を)打ち明けた時のこと
親戚とかは知ってたんですけど、それ以外で自分から初めて打ち明けたのが3年前。SNSで発信しました。きっかけは、オンラインでASPJの交流会に参加させてもらったことで、みんなめちゃめちゃ楽しそうだったんですよね。明るくて楽しそうで…そういう姿を見て、なんで私隠してるのかなって、そういえばなんで隠してたんだっけ?みたいになって。
ちょうどその時誕生日で、SNSで初めてカミングアウトしました。区切りもいいし、いい歳だし、親にもなってるし、いいかなーみたいな感じで。本当に親しい人にも言ってなかったくらい、誰にも知られたくなかった。でもそこから全世界にフルオープンでいいやになりましたね。
打ち明けた時の周りの反応
まず最初にお友達限定のSNSで公開したんです。親しい友人みたいなやつで。でも、言ったら結構好印象のコメントしかなくて!しかも、私がこの人すごいなって思ってる人からの好印象のコメントが多かったんですよね。自分で事業をしていろいろ経営してる人とか、他にも新しいことにチャレンジして発信してる人とか。人としてパワフルで尊敬してる人が、「自分にしかないところ、味わってない苦労とか辛い経験って絶対にバネになるというか強みになるよね」って言ってくれたんですよね。
会話をして自分がどうしたいのか相談したり、そういう相手をしてくれるコーチングの人なんですけど、その人が『自分にしか経験できない事だしバネになるよね』って言ってくれた。人と違うから今まで傷ついて苦労していたけれども、人と違うってことはすごい強みだよねと。それがすごく嬉しかったですね。
あと私がカミングアウトした文章にすごい感動したって言ってくれる人が多かったんですよね。「実は自分の子供とか、周りにもそういう人がいるんだけど病気とも思ってなかったし、そういう人が他にもいるなんて思ってなかったから知れてよかったです」って言われたりとか。ヘアロスに対する知識とかも知らない方が多いんですよね。 特に抜毛症は「ただの癖なんだから我慢すればいいだけでしょ」って、病気と思ってもらえない。だから、そういう症状があるってことを知ってもらえるのが必要だなって、その時に思いました。
打ち明けたことでの心境の変化
打ち明けるのは正直、ASPJで影響されたりとか、我慢することが面倒くさいのが限界に来てたからというきっかけだったんですけど…打ち明けた結果、得られたコメントとか皆さんの周りの反応みたいなのが思いのほか、私にとってプラスでした。私、髪の毛なくてって言っても、意外とみんな、そうなんだって言って終わるので、これでこんな楽になるんだったら、早く言えばよかったと思いますね。
ウィッグとの出会い
ウィッグは地毛より楽だし、楽しめる
最初にウィッグを着用した時のこと
最初は親に無理やり買わされたっていうのもあって、全然好きでもないし、可愛くもないし、隠すためのものだと思ってたんですね。普通の人と思ってもらうために隠すためのものだと思ってたんですけど、実際今はすごい楽しんでるので、ウィッグがあって本当に良かった。
現在は
私はマメじゃないので、頻繁に買い替えをするタイプなんですけど、それも楽しいなって。地毛だと美容院とか自分でケアをしなきゃいけないのかと思うと楽だなと思いますね。毎朝巻かなくて済むし得だなって(笑)今はウィッグに対して全く抵抗なくて、めっちゃ可愛いし、地毛より楽でラッキーと思ってます。
アクアドールウィッグについて
ウィッグ感のないスタイルと、浮かずにフィットする安心感
アクアドールウィッグについて
とても軽くて着け心地に負担が少ないと思いました。アクアドールウィッグは3個目くらいですね。実は結婚式の時に使わせてもらったのが初めてです。
当時のアクアドールウィッグは、結構ギャルのイメージがありましたね。すごくロングでカールが強かったのをまとめて、盛り盛りに使わせてもらったのもあって、その時はギャルが使うみたいなイメージという感じだったんですけど、今日サロンで見させてもらって、印象が変わりました!自然な感じのラインナップが多いのと、自然なカールが多いなって思いました。明らかにウィッグなカールですっていう感じじゃないなと。
同じようにヘアロスで悩まれてる方にアクアドールウィッグを勧めてあげたいです。本当にずっとウィッグをつけてる人だと、頭が重たくなっちゃうし、疲れるし、首も凝ると思うので、軽いのは本当に大事だなって思います。
サイズ感も締め付けがなくていい。特に襟足のところが好きです。締め付けられているわけでもないのに、しっかり浮かずに密着してる感じがすごい好きだなと思いました。ピタッとついてる。ずれない安心感を感じます。
アクアドール直営サロンについて
想像以上にオシャレで可愛らしいお部屋で。本当にプロってすごい!みたいな感じですね。どんどん可愛く自分が仕上がって、ヘアアレンジとかもすごく可愛いかったです。インタビュー中も、皆さんにめっちゃ可愛いって言ってもらえて、人生でこんなに言われたことないってくらい。自己肯定感が上がります(笑)
アドバイスももらいつつ切れるのが良かったです。どういうのが似合うよとか。調整しながら自分好みにカットしてもらえました!
直営サロンでウィッグを購入すると、当日の前髪カット・うぶ毛カットが無料
こんな時どうしてる? Q&A
全力で遊ぶ時
抜毛症だから一部の毛は生えるので、そういう生えてるところと、ウィッグをピンで留めて固定しています。
温泉に入る時
ちっちゃいタオルを、パッと巻いて入ってます。
アトラクションに乗る時
基本的に絶叫系が好きじゃないんですけど、でも乗るときは、手で押さえてます。 ただヘアバンドをしたらいいんだろうなって、いつも思ってます。
旅行などお泊りの時
周りに言えてなかった時は寝る直前までウィッグして、枕の下にケア帽子を隠して、みんなが寝たなって頃にサッと、暗くなってから付け替えてました。昔はそのまま寝てたんですけど、やっぱり一瞬で傷んじゃって、すごい後悔したので。