Interview01
ヘアロス体験談
小さな勇気の積み重ねが今の私を作っている
インタビューを受けた人
mitan様
4歳の頃、脱毛症を発症。現在は按摩マッサージ指圧師のお仕事をしながら、SNSなどで同じ悩みをもつ方に向け発信中。
- 着用ウィッグ
- ヴィーナス 柔らかエアリーボブ
[pw106]/MBR.モカブラウン - @mitan.hahaha
症状と心境
どこか体に力が入っていた生活
症状と治療について
発症が4歳の頃からで、幼稚園にもウィッグをつけて通っていました。そこから治療をして、親と一緒に病院に行ったり、民間療法を受けたりして、中学校3年生くらいまでは治療をしていました。治療については、薬品の名前は幼い頃だったから全然わからないんですけど、茶色い液体をお家で1日1回程度、頭に塗っていました。色々受けた中で、民間療法だと、例えば、ビワの葉っぱを体の一部に当てて、上からアイロンのような温熱の器具で温めて毒素を出す。あと、マシンの中に入って、冷凍蒸気で身体を冷やして、その後に身体が温かくなる反応で血流を良くして、髪の発育を促す治療など…色々試しました。
原因はストレスとよく言いますが、私の場合は心当たりはないですね。忘れているのかもしれないけれど、今振り返ってみても記憶にはないです。最初にすごく悩んだ時期というのは、幼稚園の時ですね。
自分の頭がツルツルの頭なので、なんでこんな姿なんだろうと鏡の中の自分を見ながら泣いていて、泣き終わったら普通の生活に戻って、そういったことが度々ありました。幼稚園でウィッグが取れてしまった出来事もあり、誰かが見ていたわけではないけど、すごくショックで…その時はすごく心の傷になっているので覚えていますね。
あと成長してもやっぱり、小学校や中学校に行ったりする中で、人の目が気になるっていうのがずっと続いていました。やっぱり昔のウィッグをつけていたので、おかっぱ頭みたいな…すごくボリュームが多いヘアスタイルだったので、「かつらかな」と疑いの目で見られたりとか。
あと風に吹かれると、もみあげもないし、自分でも「バレないかな」と気になってしまったり…どこか体に力が入って生活しているような感じでした。やっぱり普通に生活しているだけでも窮屈な時期は、学生時代とか子どもの頃からずっとありましたね。
心情の変化
何が自分を変えていったかというと、いつからかだんだん世界が広がっていった感じがあったんですよね。自分ができないことも、一個ずつ工夫して乗り越えていきました。そういったことを何度も繰り返し、経験が重なっていって、ちょっとずつ生活が楽しく変化していきました。
また、出会う人で変わっていったっていうところですね。「自分を受け入れてくれる人がいないんじゃないか」と思ってたので、自分を受け入れてくれる人に出会えたこと、そんな人が自分の周りにいるんだと気づいたことは大きかったと思います。
自分が勇気を出して、自分の病気を言ったりとか、ウィッグをつけていることを言わないといけないという場面に遭遇するので、そういう時に勇気を出して、恋愛、結婚、子育てへと。自分の一つ一つの小さな勇気で大きく変化していきました。
周囲に打ち明けたときのこと
言わないといけない場面がくるか、安心するために言うかの二択
(脱毛症やウィッグの事を)最初はいつ、だれに打ち明けた?
周囲に打ち明けたとき、私は嫌な経験はあまりなくて。私の場合はクラスメイトに対して言わなきゃいけないというシチュエーションだったんです。
今マッサージのお仕事をしている関係で、専門学校に通っていたのですが、そこで実技をするんですよね。お互いの体を触って、もちろん頭の指圧とかもあるし、マッサージも足までやるので、全部を触られるともうバレてしまうので…
最初からお互いにやりやすく過ごしたいなと思ったので、最初の春ぐらいに皆さんに向けてカミングアウトしました。
最初に打ち明けたのは学生のときです。クラスメイトの仲の良い子に言ったというレベルで小さく打ち明けたのと、専門学校の時はみんなの前でだったので、かなり勇気がいりました。
周囲に打ち明ける基準はある?
基準は人それぞれだと思いますが、私の場合は、隠しているから早く言わなきゃいけないという焦りはないです。言わなきゃいけない場面になった時、もしくは自分のことを一人でも知っている人がいると安心ができる時、その2つですね。そんなに言う必要もないかなと思いますし、きっかけがないと言うタイミングもないですよね。
打ち明けることで心が楽になった?
自分がどう見られているのかが気になってしまって、学生時代とかも制服着て、クラスメイトも後ろに座っててっていう状態で、360度人がいるので、すごくガチガチに、緊張しながら生活していました。もみあげ、襟足とか、髪の毛が浮いてないかなってすごい気になってしまうので、打ち明けることで、友人にも「大丈夫?」と聞くことが出来たりしましたね。
ウィッグとの出会い
結婚式でのウィッグアレンジが転機に
最初にウィッグを着用した時のこと
最初の入り口は、オーダーで作って、親に連れられて、知らない場所に行って、頭のサイズを測る。その測り方もメジャーでただ単にカチャッとやるものではなくて、もっと昔はサランラップみたいな感じのもっと分厚い素材、プラスチックに乾くとなるみたいな。そういうのを、上からガッと押さえつけられて、それを耐えながら作るみたいな…ちょっと熱いんですよね。押さえつけられて、辛いなという感じでした。
自分の意思で行ったよりかは、親が作らなきゃっていう感じで行ったので、いろんな意味で圧迫感があって…実際に作るのも、2台買うと安くなる仕組みで、それでも5、60万円と高額なので、子供ながらにお金がかかっているというプレッシャーがありました。
自分の欲しいものを遠慮して言えないような子供で、安いものを選ばなきゃと考えてしまい、幼少の経験が性格にも影響しているのかもしれないですね。
それで出来上がったものが、おかっぱ頭で、全然ダサい、実際に被ると重たいし、視界も目の端っこを遮られてて、視界も狭いし…気持ちもすごい小さくなっちゃう。何も気に入る要素はなく、なんかね、窮屈でしたね、出会いは。
現在は
今だとだんだん変わってきてて、昔と比べると「なんて便利な世の中!」みたいな。
まず、髪型を、昔のオーダー時代は高いものをつけてるから、数年間使わないと元が取れないみたいに思ってて何年間も使ってたんですよ、同じ一個を。髪型も変えられないし、髪でヘアアレンジを楽しんだりとか、そういう感じもなく、昔はもみあげカットとかもなかったと思うんですよね。
髪の毛を結ぶ、アレンジするという発想もないですし、もみあげや生え際を出さないように、ただ隠さなきゃとしか思っていませんでした。だから、こんなに髪をいじれる時代が来るなんて、思っていなかったです。
私の中で髪のヘアアレンジをしたりとか、髪型を変えるっていうのがすごく嬉しくて、皆さん発信もインスタとかされてて、人の見ると可愛いなって思って、私もやってみたいなとか、刺激も受けますし、仲間がすごいアレンジを頑張っているのを見ると、すごいなーっていうのが感化されるみたいな感じです。
世界が全然違いますね。どこかの切り替わりをね、やっぱファッションウィッグに変えてから、すごく変化しました。
いつからそう感じるようになった?
10年前には結婚式とかでアレンジやってて、その時にウィッグって楽しいじゃんと思い始めました。普段はショートウィッグで、結構ボーイッシュに活発に動いてたんですけど、ロングウィッグを買って。
ショートが似合うよって主人に言われてたので、最初のウェディングドレスの時はショート。お色直しのドレスは、母が着てたものでちょっとクラシカルにだったんですよね。だから、髪の毛を結んでもらって編み込みにして、そこにお花を散りばめてもらうみたいな…!ちょっとガーリーな感じなんですけど、その2種類を変えて、短いのと長いのを楽しめたりとか、あの辺が転機ですね、きっと。それでウィッグって楽しいなぁって思いました。
あともう一個は、センターパーツ分けのウィッグを初めて試した時に、おでこ出せた!と思って、おでこスースーするって初めて感じたんですよね。その辺もウィッグにびっくりしてます。それがコロナ禍の頃、2年前ですね。おでこ出せるんだ、みたいな。スースーするみたいな感じですね。普通の人だったら多分、おでこ出してるからスースーするとかも分からないですよね。スースーする!って、軽い!って思いました。
アクアドールウィッグについて
フィット感が抜群で、柔らかく、圧迫感がない
アクアドールウィッグについて
ウィッグの種類で、軽さとかネットの柔らかさって違うと思うんですけど、特に柔らかいなと思います。ネット自体がすごく薄い。ウィッグユーザーとしては、いつも締め付けられるのが、盆の窪の後ろのあたりと、横のワイヤーが入ってるようなもみあげの部分。
アクアドールのウィッグは、サイズがすごく自分に合ってると思います。普段他のメーカーを使ってるんですけど、後ろが生地がブヨブヨって余る感じで、サイズが1種類しか選べない時があるんですよね。誰にでも合うフィット感っていうのが、本当ありがたい。
使ってるとやっぱりだんだん後ろにずれてきやすくて、サイズ感って大事で、快適にどうやって過ごせるのかっていうのがポイント。今ネット着けてるから、ちょっと圧迫感があるんですけど、多分取ったらまた違うと思うんで、またさらに印象変わるかもしれません。とにかくネットが薄くて、柔らかいから、圧迫感がないです。
この毛質もすごく気に入りました。ちゃんとふわっとして、フィットするから、暖かい。今の季節すごく気持ちがいいです。3万円台でこのクオリティー、大満足です。柔らかいというか、心地いい感じです。周りにもちょっと触ってって言っちゃいますね(笑)
あと、ヘアチェンジするときに、職場とかにもつけていくので、セミロングの中で選ばなきゃいけなくて…短い長いが全然できないので、長さを変えずにヘアスタイルを楽しめる種類が多くて嬉しいです。最初選ぶとき迷っちゃいました。同じくらいの長さだけど、ちょっと違うから、迷って選べるくらいが嬉しかったです。
サロンでカットできること、もっと色んな人に教えてあげたい。鏡の中で自分が変わるっていう感覚を、是非皆さんに知ってほしいです。
直営サロンでウィッグを購入すると、当日の前髪カット・うぶ毛カットが無料
眉毛シールお試しいただきました
目の前で見て実際につけると馴染み感が半端ないです。インターネットで見ると、馴染むのかなと心配でしたが、アクアドールさんの眉毛シールは本当にオススメです。
こんな時どうしてる? Q&A
全力で遊ぶ時
ウィッグの後ろのアジャスター調節と、横のワイヤーを内側に入れて、フィット感を上げることは必須です。下から風がくると帽子ごとウィッグが取れやすいので、帽子のつばは小さいものがおすすめです。外で遊んだり、スポーツする時は、これを愛用しています。
温泉に入る時
ウィッグを着けずに入るときもあります。素頭に色付きのシャワーキャップをただ着けるのも良いですが、髪がないことがバレたくない時は、頭にタオルやヘアバンドを巻いてボリュームをもたせてから、シャワーキャップをして、髪がある人のようにカムフラージュしてます。
アトラクションに乗る時
手で押さえて、うずくまってます。帽子とかは取ってくださいと言われるアトラクション多いので、帽子は取ってますね。両面テープとカチューシャをするのもいいかも。フード付きの洋服を着ていたら、係員がいないときとかにさっとかぶるっていうのもいいんじゃないですかね。
旅行などお泊りの時
周りに知ってる人がいないときは、ウィッグを着けたまま寝たこともあります。お風呂のときに「なんで髪濡れてないの?」みたいなことがあるので、お部屋の部屋風呂に入るからと言ったりして、みんなで入らない時もありました。あと髪の毛をなんとなく洗面所で濡らしてドライヤーをかけてるふりをしたこともありました。